平家物語

作者不詳の平曲(琵琶法師によって歌われる物語)。
吉田兼好の「徒然草」によれば、最初に歌われたのは十三世紀のはじめ、信濃前司行長(しなのぜんじゆきなが)が作り、東国生まれの「生仏(しょうぶつ)」という法師に語らせたものと記されている。
しかし信濃前司行長についても、また生仏についても詳細は残されていない。娯楽が少なかった当時、平家の歴史をおもしろく、そして悲しく歌ったこの物語を聞きながら、人々は涙を流したという。
後にさまざまな書物となって伝えられていくが、元来が平曲のため、全体の巻の数もまちまち。通常は十二巻、もしくは平清盛の娘・建礼門院(けんれいもんいん)を題材とした「潅頂(かんじょう)の巻」を加えた十三巻とされている。
最終巻「潅頂の巻」は、壇の浦の合戦で海へ身を投げた建礼門院が源氏方に助け上げられ、後に尼となって余生を送る日々が語られている。
平家物語の中でも特に名文として名高い傑作。


 
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